新緑や紅葉をより鮮やかに撮る!PLフィルター活用法!

   

この記事を読んでわかること
  • PLフィルターを使うメリット
  • PLフィルターの使い方
  • PLフィルターの仕組み
  • PLフィルターの効果と写り方

突然ですが、PLフィルターってどんなものかご存知でしょうか?初心者の方でもレンズに保護フィルターを付けている方は多くいますが、PLフィルターの存在とその使い方や効果を知っている方は意外と少ない気がします。

PLフィルターは使うことで編集や技術では出せない特別な「効果」で写真をより鮮やかで印象的なものにしてくれます。

そんなPLフィルターの面白さをこの記事でより多くのカメラユーザーに知ってもらえたら幸いです。

PLフィルターで被写体をクリアに、鮮やかな表現を。

五月晴れの南アルプスと草原。PLフィルターを使うことで、躍動感のある雲はよりコントラストが高まり立体的になり、空の青と草原の緑はより深く鮮やかな色合いになっています。

PLフィルター使用前は反射で白く写る池の水面ですが、使用後は反射が消え魚が泳いでいる様子が見えるようになりました。

PLフィルターとは何なのか?

PLフィルターとは、Polarized Light(偏光)フィルターの略で偏光膜を利用した、光の反射をコントロールできるレンズフィルターです。

主な効果としては、水面やガラスなどの表面に映り込んだ光の反射を除去する「反射除去」効果と、空の青色を濃くし、樹葉、山肌、建造物の壁などの色彩を鮮やかにする「色彩コントラスト」効果があります。

これらの色彩やコントラストなどは撮影設定や編集では得られない、PLフィルター使用時のみに得られる表現となります。

PLフィルターの仕組み

僕なりのPLフィルターの仕組みに関する解釈を図にまとめてみました。間違っていたらゴメンナサイ

PLフィルターは、目に見えないくらい細かいスリット(図のような隙間)によって透過する光の振動を調整することで光の映り具合を変えます。

ガラス面や水面を反射した光は特定の振動を持っており、フィルターの枠を回転させてそのような光をカット出来る方向にスリットの向きを変えることで効果を発揮します。

難しい物理学的な話なので僕も完璧には理解していませんが、「枠をくるくる回すと物の表面の反射光を消せる角度がある」ってことだけ覚えておけば最初は大丈夫だと思います。ちなみに鏡や鉄板のような金属表面の反射には効果が無いらしいです。

PLフィルターの使い方

PLフィルターは普通の保護フィルターなどと同じように、レンズの前面に枠をねじ込んで装着します

PLフィルターは他のフィルターと違って枠が二重になっており、全面のフィルターを回転させられます。全面のフィルター枠を回転させ、一番綺麗に色やコントラストが出るように角度を調整します。

PLフィルターの効果をより発揮するための知識

PLフィルターを用いて水面やガラス面の反射を除去したい場合、面に対して斜めの位置から撮影するのが効果的です。

反射を取り除きたい面に対し30~40度の位置からレンズを向けると最も反射除去効果が得られます。ちなみに、真正面からレンズを向けても反射除去効果は期待できません。

 

空の色を深くするPL効果は、太陽に対して90°の方向で最も強く表れます。

太陽が高い位置にあるときは地平近くが、低い位置に出ているときは天頂近くが最も効果が強く出やすくなります。

なので、朝焼けや夕焼けなどの撮影で太陽の方向に直接レンズを向けてもPL効果は得られません。また、曇天の場合はどの方向を向いても効果はわずかとなってしまいます。


PLフィルターを使う際の3つの注意点

  1. 不要なときは使わない
    フィルターの装着は写りに悪影響を与えるゴーストやフレアの原因になります。また、PLフィルターには少しですが暗く写ってしまう減光効果もあるので、シャッタースピードが遅くなり手ブレの原因となってしまう可能性もあります。必要が無いときは外すようにしましょう。
  2. ケラレに注意

    広角レンズにPLフィルターを装着すると、画面の四隅が暗く写ってしまう現象(ケラレ)が起こってしまう恐れがあります。これはフィルターの枠がレンズに写ってしまっている事で起こるものであり、その画角で写ってしまっている限り設定の調整などでは取り除けません。暗く写ってしまった部分を後からトリミングするか、ズームレンズの場合は少し望遠側にズームすることでも消すことが出来ます。また、より薄枠設計のフィルターに買い換えることでもケラレを防ぐことが出来るかもしれません。

  3. 効果のムラに注意

    PLフィルターを用いて広い画角で空を撮影した場合、色の出方にムラが出てしまう場合があります。これは先ほど書いたように、太陽との角度によってPL効果の効き方が変わってくることによって空を大きく写すと場所によって色の濃さが変わってしまうのです。

    空の中央部と端の方で空の色の濃さが違ってしまっています。不自然な表現を嫌う人も多いかもしれませんが、これはこれで美しいグラデーションの表現と捉えても良いかもしれません。

意外と知られていない?PLフィルターの寿命

じつはPLフィルターには寿命があります。これは、PLフィルターの偏光膜が経年劣化を起こすためであり、偏光効果のあるサングラスなどでも同様のことが起きます。

使用頻度や保管状況によって異なりますが、おおよそ7~8年経過すると、黄色っぽく変色してきて効果が薄れたり色合いが悪くなるようです。

劣化を防ぎ少しでも長く正常に使えるように、日頃から使わないときはケースにしまいましょう。また、直射日光に長時間当てたり、高温の場所で保管しないように心がけましょう。

撮影に新たな世界が広がる、PLフィルター

PLフィルターを付けていると、ファインダーを覗くだけで楽しくなります。枠をくるくる回すと世界の色合いがみるみる変わっていく様は、PLフィルター越しでしか味わえないものです。

それほど高いものでも無いので、持っていて損は無いどころか、一眼ライフをより豊かにしてくれるアイテムの1つだと私は思います。

 

まとめ
  • PLフィルターとは光の反射をコントロールできるレンズフィルター
  • PLフィルターを使うと物の表面の反射光を消せる
  •  PLフィルターは寿命が短いので、メンテナンスをしっかりしよう!